なぜ今の組織を選んだのか
社会貢献したかった
自分のやることが人々の役に立つと思った
それができる組織を選んだつもりだった
実際はどうか。
現場では多少の実感がある。
しかし権力を持っているのは本部だ。
そして現場で成果を出す人間は本部に引っ張られる。
意味がないことでも、本部がやれと言えば、現場は動かざるをえない。
その本部が昔の体質を引きずっている。
一昔前のトップダウンでものを増産していた時代は終わった。
しかし、組織の形が変わらないので、変化に対応できない。
今だに『公共事業に補正予算を追加することが経済対策だ』という思想が根強い。
トップが「やれ」と言う。部下は、腹に一物を抱えながら、しかたなく従う。
これが行政の現状。
トップの考え方が古いこと、組織が大きすぎること、この2つが変化を妨げている。
かといって、特に後者は変えることができない。
仮にトップが変わったとしても、マイナス査定の評価システムがあるなかでは、変化のスピードは期待できない。
世の中の変化のスピードを見ている行政マンには、この現状は苦しいものがある。
世の中の変化に合わせて、行政の在り方を見直すべきと思うだろうが、大きな行政組織を中から変えるのは、ほぼ不可能。
なぜなら、上層部に考えを変えたくない人たちが多すぎて、とても説得しきれるものではない。
ではどうする。
できない前提で、次の手をどう打つか。
ここで改めて問題を整理すると、
・行政組織が時代遅れ
・多くの職員(特に40歳以上)は変化したくない。面倒くさいから。変化しなくても定年まで食べていけるから。
・でも住民が実害を感じることも少ない
・世間を見ている職員は、自分が時代遅れになって価値のない人間になるのが怖い
自分に嘘をつきたくなければ、働く場所を変えた方がよいかもしれない。